サイケデリック,60年代,ロック,名盤" /> [映画・美術・本]ガイドブックの名盤、作品紹介。" />
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レコ屋で見かけて買わずにいられず。
皆が待ちに待った、サイケデリック・ガイド(日本語版)。
表紙は我らがアイドル坂本慎太郎。
PSYCHEDELIC MOODS
とはいっても、レココレのサイケ特集のみを羅針盤としていた人には微妙なところもあると思う。
多彩な雑多感こそがサイケなのに、掲載順がA-Zでは探査の指針には成り得ないと思うし、同一アーティストからの複数盤紹介は、ガイド本ならではだが、希釈された感は否めなかったり(ピーター・アイヴァースはベスト、デモ、発掘音源含めて6枚掲載って・・)。
でも良いと思います。
数多の誰もしらないマニア盤、羅列されたジャケットを眺めるだけでドキドキして楽しいし(レココレ特集を手に、未だ耳にしないサイケ盤を妄想したあの日)、
いずれも高評価な紹介文を信じて入手したら、自分の好みに全く合わなくて激怒というよりも不可思議極まりなく感じる経験も貴重(ホント多い・・)。
ガイド本の大義は、童貞向けの手淫指南書だと思います。
既に片足突っ込んでいるオナニストは、この手の複数のライターによるガイド本には必ずいるムカつく馬鹿を非難する(こいつ何もわかってねえ!)ことで楽しみましょう。
好きなアルバムを数枚ピックアップするとしたら、その中には、シドバレットの"The Madcap Laughs"、泣きのサイモン・フィン"Pass the Distance"、孤高の"溶け出したガラス箱"が含まれる。そう、私はアシッド・フォークが好きなのだ。
アシッドフォークとはなんぞや。私が思い浮かぶ定義は2点。
1.主に60年代後期~70年代のドラッグカルチャー(アシッド=LSDのこと)を背景に発表された作品
2.まっとうなフォークから外れた、ちょっと毛色の変わった作品(以下の特徴を持つ)
・12弦ギターのほか、シタール等の民族楽器の利用(時に電子音も)
・過剰なエコー、リヴァーブ
・過剰なSE、挿入音、つぶやき
・過剰な奇声、ヘンな歌い方
・自由な演奏、即興性
と並べてみると、サイケデリック・ロックの定義をフォークというジャンルに嵌めただけの話(当たり前か)。
最近読んだ黒沢進の解説集には、メインストリームから外れたアンダーグラウンドな作品を総じてアシッド・フォークと解釈するといったことが書かれており、いずれにしても広範囲なストライクゾーン。
こういう定義が曖昧なジャンルを把握するには、兎に角そこにカテゴライズされる作品郡を網羅的に眺めてみるといい。より具体的なイメージが、何となくだけど掴めます。
ディスク・ガイド・シリーズ
アシッド・フォーク
そんなアシッド・フォークのガイドブック
正直なところ、監修者の文章が難解(自己陶酔的)でついていけない。序文で投げ出して余り読んでいないが、ずらりと並ぶジャケットを見つめるだけでもそれなりには楽しいものです。(代金に見合うかどうかは別として・・)
有名作、基本どころは抑えてあるようなので、、これからの探索者は参考にするといいでしょう。有名すぎる名盤がメイン(T-REXがアシッド・フォークって・・)だったり、選者の好みを強く感じる一面もありまが。。
でも、まあ、解釈が人それぞれで、主観的なピックアップとなってもいいのでしょう。”サイケ”、”アシッド”と分類される音楽は、詰まる所、聴き手がトリップできると感じることが重要なのでしょうから。
私に言わせればジョナサン・リッチマンだって、充分アシッド・フォークなのです。
先日、引越し先が決まり、来月には5年ほど住み慣れた地域から少し離れることになった。 それが理由で購入した雑誌のバックナンバー
MUSIC MAGAZINE 1986年12月号
特集:いままたサイケが新しい
サイケデリックの定番ディスクガイド(日本語)といえば、このブログでもふんだんに参考にさせていただいているレコードコレクターズ”サイケデリックの狂乱”だが、2002年での特集。サイケデリック最盛期は1960年後半。その間を埋めていたのが、このミュージックマガジンでの特集であったらしい。
15頁ほどの一特集だが、3篇のコラムによる構成で中身は充実。
先ずは、60年代サイケの文化的背景紹介。LSD流行と紐づけたサイケ文化論。他でも読める内容だが、基本をしっかり押さえています。(当時はこれも貴重だったのだろうか?)
続いて、当時(80年代)のサイケミュージック紹介。当時は、サイケ・リヴァイバルが盛んだったようだが、知らないバンドばかり。私が無知なだけかもしれないが、ネオ・GSの盛り上がりを振り返っているようで、ちょっと淋しい。
そして最後に控えるのが、モダーン・ミュージックの店長による隠れ名盤紹介。これが読み所。当時は今以上に珍品であったろうサイケ名盤ずらり(なにせシルバー・アップルズが未再発だったらしい!)。レココレの圧縮版。個人的には、13th Floor Elevatorsとテキサスサイケ周辺に触れていることや、CAN,FAUSTのジャーマンロックへの文脈に繋げる解釈が嬉しい。
サイケ好きは抑えておきましょう。
さて、引越しを理由にこのバックナンバーを購入した訳は、近所の居酒屋にこの雑誌があったから。
ごくたまに会社帰りに一呑みする店、古本ぎっしりの本棚に囲まれた店内で、腰掛けたそばにあったのがコレ。その店を訪れるのは決まって終電後の疲労感で、そんなときに隅々までサイケ紹介文を熟読なんて無理。数ヶ月に一度、ちょびりちょびりと眺めていましたが、全てを読みきる前に引っ越すことに。他ではなかなか出逢えないので入手することにした次第。
レココレのサイケ特集もそうだが、このMusic Magazineも今では中々読めないと思うので、読みたい方は東高円寺付近の呑み屋を探してみるといいでしょう。がんばって!
ずいぶん前に、サイケな名盤を探す目的で購入したガイドブック。
ディスク・ガイド・シリーズ
ガレージ・パンク
ざっと目を通して気づかされたのは、私が求めているのはガレージ・サイケであって、ガレージ・パンクとは違うということ。
大好きな13th Floor Elevatorsや、ガレージポップの名盤・Faine Jadeの扱いは小さく、逆にあまり聴いていないLitter、Monks等は確かな名盤として掲載。
その点についてはパンクのガイドなのだから当然のこと。サイケファンはあくまで参考程度に眺めるべき。
ただ、個人的に首を傾げてしまったのは、一部の解説。パンク・スピリッツを文体でも再現したかったのか、擬音多様の勢いだけの、個人の体験交じりの解説にイラっとさせられてしまう(特に13th Floor Elevatorsの解説が酷い・・)。好みはあるだろうが、パンク・ファンはそれでいいのか?
音楽に限らず、この手の解説本で重要なのは、基本情報と丁寧で平易な文章、それに少しのユーモアを交えた書き手の主観だと思います。
主観メインの観念的な解説など、ブログでやればいい。
そんな訳で余り読んでいなかったのですが、最近、テキサス・サイケよりもテキサス・パンクのほうが知名度高いという情報を経て、久々に手にとってみました。
テキサス・パンクについては、改めて音を探してみますが、巻末のほうに掲載のグループ・サウンズ解説2編を見逃していたことに気づく。これが良かった。
ジミー益子による60年代の和製ガレージ名盤紹介はGS前夜にも遡り、後半ではガレージなGS曲が怒涛の掲載。短いテキストだが、これからの探索者には必読かと。
もう一編は、”グループ・サウンズはガレージ・ロックか?”が主題。更に短い文章だが、簡潔、的確でオモチロい。ガレージ精神の面からGSは否定されていますが、個人的には、その否定された要素(商業化、形骸化されたスタイル、ロックと歌謡曲の混在、など)が、いかがわしくも魅力的。
GSは確かにロック(パンク)ではないかもしれないが、GS=ガレージ・サイケ説は全くもって正しい。
レコードコレクターズ サイケ特集に先駆けること2年。2000年のStudioVoice7月号は、narcotic psychdelia。轟音/クラクラ/フィードバックのサブタイトルの元、VELVET UNDERGROUNDに始まり、SILVER APPLES、ゆらゆら帝国、MY BLOODY VALENTAINE、などなど。洋の東西、年代を問わず、蝉なんていう九州の轟音インディーバンドなどもひっくるめられていたりと、その手の音が集約。記事を喜んで読んだ若かりし日。
一番、熟読したのはそうした表の特集ではなく、裏側のモノクロ記事での、12人の嗜好者によるおすすめサイケ15枚のPlayList。目を皿にして読んだ記憶。
紹介枚数は、重複もあり180枚には満たないが、洋邦、有名どころ(スパークスとか)が入り混じり奥深い。3人にピックアップされ異彩を放っていたピーター・アイヴァースは、1年後の再発盤で期待を裏切らず愛聴盤。逆に酩酊できないガンダルフや、後に悪酔いしたHARUMIなどハズレがあるのもサイケ特集の醍醐味。あいざき進也や、勝新(これは湯浅学の選)が含まれているのが、果てしないね。