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ライブテープ



ライブテープ
サウンド・トラック

ライブテープ/前野健太

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吉祥寺で見逃した映画を渋谷で鑑賞。

ライブテープ (2009)
監督:松江哲明、主演:前野健太
第22回東京国際映画祭「日本映画・ある視点部門」作品賞受賞

昨年の東京映画祭で鑑賞済。2度目の体験だが、心象は変わらない。
元旦の徘徊ライブ、ノーカット映像。通行人の視線に思わず赤面。まるで、共にその時間を過ごしているかのように胸が高まってしまう。変な汗が手に滲む。歌声に切なくなってしまう。

自分が生まれたときの父の年齢に思いを巡らせてしまう。
今年の5月に子供が生まれるが、子供が今の自分と同じ年になった頃、何を感じるのだろう。

なんてことを考えたりしました。

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犯された白衣 / 胎児が密猟する時



犯された白衣

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胎児が密猟する時

胎児が密猟する時

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銀座の古い映画館で若松孝二の映画特集があると知り足を運ぶ。
ホントは、果てしないカタルシスの”狂走情死考”を劇場で見たかったのだが、既に特集の終わりのころで上映済と残念。
未見の2作品を楽しみました。
 

犯された白衣 (1967)
女性コンプレックスの若造が、看護師寮(その名も”白百合寮”)に忍び込んで、白衣の天使たちを衝動的に虐殺。
抱える屈折をサディスティックに(でも直接的な射精ではなく)、残虐で発散させる若者を、あの唐十郎が演じる。
他の作品でもみられる、制作費の制限を逆手にとったクライマックスでのカラー映像による演出が印象的。
若者に理解を示す不思議ちゃんの存在は幻想なのか。青少年のリピドーと妄想と暴力は何時の世も変わらないのか。
 

胎児が密猟する時 (1966)
魅力的なタイトル。
母親コンプレックスの中年男性。己の遺伝子を遺すことを拒否して、妻に逃げられた彼は、妻そっくりの女性を監禁、SM調教で理想を築こうと求める。
主演が山谷初男という名俳優。余り知らなかったが、”どこかで聴いたことがある声だなあ”と気にかかる。途中の演説的独白で”薔薇門のヒトだ!”と気づく。「毛皮のマリー」間奏曲での独演者。
感情たっぷりのゲイっぷりが頭をちらつきつつも、スクリーン上でのサディスティックな(でも、どことなく情けない)男っぷりを堪能する。
 

似たテーマの2作品(どちらも密室殺人劇)。製作されたのもそれぞれ前後(胎児が先です)。当時の若松孝二のテーマであったのか。それともポルノ業界の方針か。
いずれにせよ、男は年齢に限らず、女性に何らかのコンプレックスを抱かざるを得ず、それを暴力で打ち負かせようとしても、最終的には敵いっこないのだ!
 

と、いう訳で、今月は無職でしたが、モラトリアムの最後を、昭和ポルノ・サド映画で締めました。
来週からサラリーマンです。

  1. 胎児が密猟する時 [1966]
  2. 犯された白衣 [1967]
  3. 腹貸し女(サントラ) [1968]
  4. 狂走情死考 [1969]
  5. ゆけゆけ二度目の処女 [1969]

あがた森魚ややデラックス



あがた森魚とZIPANG BOYZ號の一夜

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佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど

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あがた森魚のドキュメンタリー。
平日、午前中の渋谷映画館にて。思ったよりも多い観客、年配(初老)の男女に、若年層がちらほら。

あがた森魚ややデラックス (2009)
監督:竹藤佳世

あがた森魚の還暦に合わせて行われた日本全国60箇所以上(ちっちゃいとこばかり)を巡る全国ツアーの追跡映像。

前半は、ツアーの切れ端、映像断片集。
感情を霰も無く発露する森魚(泣き、笑い、激怒、酩酊、愉悦)と、それに当惑する周囲、そこに至る経緯を省いて繋ぎ合わされた瞬間の連続。合間に流れる各地の風景と、あがた森魚の曲。(しかし、これ、編集作業大変だったろうに・・)
断片の連続であるが故に、より鮮明に浮かび上がる森魚の偏屈さ、奇人さ、奇天烈さ。

”なんで、あがた森魚が好きなんだろう?”
そんな疑問を呈したところで、後半は、ツアーのラストを締めくくる九段会館ライブのリハーサル模様と当日のライブ風景(CD化されてます)。それまでのツアーと打って変わって豪華な会場、絢爛たるゲスト(鈴木慶一 、矢野顕子、緑魔子(おばあちゃんだ・・))
偏狭なおじいちゃんを慕う面々と共に奏でられる名曲ずらり。
改めて沁みる、あがた森魚の、素晴らしい歌と、彼の淋しさ。魅力がジワリ。

ツアー後、あがた森魚の故郷、北海道でエピローグ。終演。

サトウケイコ先生のエピソードと曲は、あがた森魚の熱情と孤独、彼の特異な魅力をとても良く象徴していると思う。切なくて大好きだ。

あがた森魚好きでないと、前半は寝るかも。好きなら是非。

あがた森魚ややデラックス

  1. 乙女の儚夢 [1972]
  2. 僕は天使ぢゃないよ [1974]
  3. あがた森魚ややデラックス [2009]

ジャズ大名



ジャズ大名

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一番好きな映画。

ジャズ大名 (1986)
監督:岡本喜八

とても好きなのだが、知名度は低く、オススメしても返されるのは苦笑い。気持ちは分かる。この作品を知ったのは、暇つぶしに訪れたレンタル屋、監督の知名度と、いかにもB級なタイトル、ジャケット、手にして悩む。実際に鑑賞したのは時間を無駄にする覚悟を決めた一年後。だから、相手にされないのも仕方無いと割り切っているが、それでも”好きな映画は?”、質問されたときの答えは、ここ十年変わらない。(なお、私、ジャズ愛好家ではありません。)

時は幕末、変革の時代。官軍と幕府の狭間で悩む小藩に、漂流した黒人奴隷、ジャズメンたち、退屈弄ぶ大名は彼らのリズムに惹かれて一大セッション、時代の流れなどしったこっちゃない。果てしなくユルイ展開に呆然たるラスト(タモリファン必見)。

映画DVDは幾つか所有しているが、繰り返し鑑賞する作品は少ない。この映画は繰り返し観ている。何度観てもオモチロイ。
岡本喜八監督が亡くなった数年前、いくつかの特集を目にしたが、このジャズ大名、影の薄い扱いだったのが不思議でならない。

先日、ロッキー・ファイナルを職場の後輩から借り(ロッキー、最高です)、返礼にこの作品を貸し出す。ハリウッド大作好きな彼は、鑑賞後、”ぶっとんでますね。”とやや呆れた表情だったが、その後”もう一度観てみたいので、もうしばらく貸してください”とのコメント。さもありなん、と快諾するが、でも彼女からは一緒の鑑賞を拒否されたらしく、それも、まあ、仕方ないよね。

非行少女ヨーコ



非行少女ヨーコ
(DVD)

非行少女ヨーコ

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"僕は天使ぢゃないよ"と同時上映だったのは、この映画。

非行少女ヨーコ (1966)
監督:降旗康男

(のっけからの荒木一郎の登場に思わず歓声を上げてしまうが、これは私的な喜び。)
勝気な家出少女ヨーコ(緑魔子)が新宿を徘徊、男に弄ばれながらも”私は負けない!”と闘志は不屈なのだが、ひたすらに堕ちていく青春もの。

アウトローな若者たちによるジャズ喫茶での連日の無法パーティー。睡眠薬遊びによる酩酊感、行く着く果てのバッドトリップ。
このモチーフは、どこかで観たことあるぞ。家出少女が、花のサンフランシスコでヒッピー・コミューンに参加し、仲間のバッド・トリップによる悲劇などを乗り越えていくおサイケ・ムービー”青春の嵐 PSYCH-OUT”だ。
特にボヤけた映像での酩酊感演出と、やけに力の入ったバッド・トリップ再現(ホラー風味)が共通点。
この映画、てっきりPSYCH-OUTの後追いかと思いきや、なんと公開年は非行少女のほうが先。
(サイケ好きの私は、ついつい60年代の作品をサイケと関連付けて鑑賞してしまうが、非行少女ヨーコでの風俗は50年代後半~のアイビー・ファッションに、ボーリングでコカコーラがお洒落!という、確かにサイケブームより数年前の景色)
微妙なズレはあるものの、この時代のこういう偶発的な共時性はオモチロイ。

しかし、LSDなら兎も角、睡眠薬遊びでバッドトリップなど有り得たのだろうか? と思い、調べたところ1960年前後に睡眠薬遊びによる少女の自殺騒動、社会問題となったとの由。なるほど、バッドトリップがやたらとホラー風味なのは、一応は警鐘も兼ねていたのだろうか(建前だろうけど)。
ラストが意味不明に前向きなのもそのためかもしれんが、私には正直、理解不能でした。
だって、、(以下、ネタばれ含む)

怒れる少女と、親のすねかじりな駄目男、羽目を外した二人、再生のためにとった手段は、「やりたいことが見つからないけど、とりあえず映画で観たお洒落なサントロペへ逃げよう!全てをリセットして踏み出せば新しい何かが待ってるはずだよ!」と反省ゼロ。親からくすねた30万円(当時の金額で!)での国外脱出。当の親は、”立派になりやがって”と泪ぐみながらその旅立ちに手を振るのです。
・・これで万事解決とする意味が分からない。モンスターピアレントの兆候は、40年前に始まっていたのだ。目の覚めるようなファンタジー映画。

>> 緑魔子出演映画

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プロフィール
うちんこ

1970年代後半生まれの、うちんこです。60年代、70年代の、洋の東西関係なくサイケデリックな音楽、映画を好むマイノリティです。

うちんこのサイト:千馬堂

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