サイケデリック,60年代,ロック,名盤" /> [日本サイケ]フォークの名盤、作品紹介。" />
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佐伯俊男といえば、嫌でも思い浮かぶのがこの作品。
三上寛
ひらく夢などあるじゃなし
三上寛怨歌集 (1972)
随分前から我が家の棚に潜んでいるが、ちゃんと聴いたことは、実は未だ無い。
壮絶なタイトルと、ジャケットが怖い。
怖くて聴けない。
意を決して聴こうかと、手にとってはみたものの、並ぶ曲目、”響け電気釜!!”、”股の下を通りすぎるとそこは赤い海だった”、”昭和の大飢饉予告編”、”誰を怨めばいいのでございましょうか”といった曲名ずらり。
やはり、怖くて聴けない。
先日の日曜日、あがた森魚に握手&サインをいただく。某レコ屋のインストアイベントにて。
あがた森魚といえば、肌ざわりを感じさせる独自の世界観が特徴ですが、ライブもそんな感じ。レコ屋の片隅で、静かに盛り上がる一群。
この店内ライブは、新作発売にあわせた企画。新作は、稲垣足穂な世界観をテーマに制作されたものらしく、タイトルもズバリ「タルホロジー」。
あがた森魚の曲は、1曲1曲を聴く限りにおいては、稲垣足穂的世界を想起しにくいかもしれませんが、アルバム通して聴くと拡がる情景。映画的。「乙女の儚夢」 (1972)しかり。「噫無情」しかり。
最近読んだ、荒俣宏の著書に掲載されていたファンタジー選出180冊。そこには、稲垣足穂「一千一秒物語」、澁澤龍彦「唐草物語」等とならんで「乙女の儚夢」が紹介されてました。音楽作品では唯一。「哀愁ただよう大正ロマンのファンタジー」との紹介。
なるほど。
最近は、もう荒木一郎ですよ。
荒木一郎ばかり聴いています。
きっかけは、年に1度の周期で訪れるGSマイブーム。
昭和元禄トーキョーガレージを引っ張りだして聴いていたら、荒木一郎「青いジャングル」、「僕は君と一緒にロックランドに居るのだ」が脳にこびりついて離れない。全くもって離れない。
傑作と評判(?)の「荒木一郎の世界」を探したところ同名のアルバムが2枚。
荒木一郎の世界 (1971)
Z.pac荒木一郎の世界 (1969)
トーキョーガレージの2曲は、71年盤からの収録。
Z.pac版は、荒木一郎の不遇時代に作成されたインディー作品だそうです。
どちらもロック、フォーク、ムード歌謡、演歌と多彩な曲種。それらを「荒木一郎」テイストで力技の統一感。
まさしく「荒木一郎の世界」
やはり圧巻なのは、いずれの2枚にも収録の「僕は君と一緒にロックランドに居るのだ」。
寺山修司の天井桟敷に提供するために作られた曲だそうで、アイデアはJAシーザーによるもので、アレン・ギンズバーグの訳詞をそのままに歌い上げるサイケ・ロック。必聴!
最近は荒木一郎のルックスもカッコ良く思えてきて、ちょっと困る。
ピーター・アイヴァースと同じく、ねずみ男が歌うイメージを想起させてくれます。
吐痙唾舐汰伽藍沙箱
溶け出したガラス箱(1970)
ピーター・アイヴァース程ストレンジな声ではありませんが、アシッドな曲に、独特な歌詞、それに穏やかなヴォーカルが重なることにより垣間見える異世界。
一曲めから突き落とされます。
作詞・作曲を五つの赤い風船の西岡たかし、アレンジを元ジャックスの木田高介、歌を斉藤哲夫が担当した一時的なプロジェクト・バンド。 演奏に細野晴臣が参加していたり、かなり豪華なメンツですね。70年代にポっと出て消えた謎の前衛ユニットだと思ってました。ずっと。
当時、URCレコードに所属していた西岡たかしが、内輪の会話で「出すレコードないから何か出来ないか」と頼まれて、好き勝手にやって良いことを条件に制作した実験作だそうです。ほのぼのしたエピソードですが、そんな緩い環境が、この絶妙なアシッド感を生み出しているのでしょう。
特に歌詞については、実に自由で、素晴らしくヘンテコ。耳にこびりついちゃいます。
実はボーカルが斉藤哲夫と知ったのは、つい今し方。
偶々なんですが、最近、斉藤哲夫の「バイバイグッドバイサラバイ」を聴いたばかりで、そのヴォーカル・スタイルの違いにびっくり。全然気づかなかった。
「バイバイグッドバイサラバイ」は、あの時代特有のメッセージ色の強いフォーク・ロック。ストレートなジャケに身構えてしまいますが、内容はブルージーでカッコイイっす。隠れた名盤かと。