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10月から無職生活です。新天地に向けて一ヶ月のモラトリアム。
とりあえず帰省。私の実家は四国で、前から行きたかったところに出かけました。
(今回は、サイケでも、アングラでも、60年代でも、70年代でも、無い、です。)
ベネッセアートサイト直島
残暑の晴天下、自転車レンタルして、廻ったのは以下の3箇所。
・地中美術館
・ベネッセハウス ミュージアム
・家プロジェクト 護王神社
地中美術館が、筆舌に尽くしがたく素晴らしかった。
入館前後の至る所で係員から細かいNG項目の周知。「建物自体がアートですので」との理由に少し五月蝿く思ったが、味わってみると絶品。
いくつかの展示空間のいずれもが、雑誌の記事を読むだけでは、ディスプレイで映像を眺めるだけでは、味わえない感覚。アートを体感するとはこういうことか。
特にクロード・モネ室が凄かった。
直島は、海外からの観光客にも人気らしい。さもありなん。
(地元の贔屓目抜きにして)瀬戸内海はとても美しいし、また行きたいと思う。
ちなみに、護王神社は、ずっと前から行きたかったので行けただけで満足でした。
某書店にて澁澤龍彦関連の一コーナー、ぶらり立ち寄り書籍を眺め、手に取ったのは土方巽の写真。痺れる。
中谷忠雄写真集
土方巽の舞踏世界
理想の男性像はナニか?と問われれば、我らがエンケン、坂本慎太郎が思い浮かぶが、彼らはアイドル、ヒーローの類で、ルックス、存在のみでの理想となると、やはり土方巽でしょう。
といっても余り詳しくはなく、数少ない出逢い、恐怖畸形人間でのオープニング(言葉を失う!)、中村宏の展覧会での手ぶれ映像(泪する!)ぐらいだが、心のえぐられ具合は比類なく。BMI判定、肥満境界上の私、造形、骨格からして無理があるのは承知の上で理想とする存在。
さて手に取った写真集は、舞台をメインとするもので、土方巽の写真といえば、細江英公の鎌鼬が有名かもしれんが、確かにそちらもゾッとするが、舞台上の土方巽の眼光、ゾクゾクしてしまう。

ル・コルビジェ展に行きました。
コルビジェは好きでも何でもないんですけどね。
(でも、ロンシャンの礼拝堂には、いつか行ってみたい。)
絵も、彫刻も、家具も、そんなに惹かれませんでしたが、マルセイユ・ユニテの再現展示に少しはしゃぐ。
建築脱落者である私は、建築に対して云々考える想い、批判的な視線は皆無。それでも、建築家に関する展覧会があると、ついつい足を運んでしまう(こっそりと人目を避けるようにして)。
脱落者であるが故に、傍観することができる、気がする。
頭空っぽで眺めることができるんだぜ。
まあ、楽しかったってことです。

もう1週間以上前の話になってしまうが、GW前半に北浦和におでかけ。
埼玉県立近代美術館
澁澤龍彦幻想美術館
先月、鑑賞したギャラリーTOMでの「澁澤龍彦の驚異の部屋」と同じ趣旨での企画展。
澁澤龍彦の視線を共有しようぜ!
いや、予想以上に良かった。
東西、今昔、ジャンルを問わない内容。見ごたえ充分。体力勝負。
やはり圧巻なのは、土方巽!文句なし。
あとは、タンギー・イヴという画家が、すげえ良かったです。初めて観たけど。

まあ、GWはそんな感じ。
書店で見かけて購入。問答無用。
浜田知明 よみがえる風景
熊本が世界に誇る銅版画家。
学生時代を熊本で過ごしたのですが、最も幸福な想い出は、浜田知明の作品と出会えたことですよ。ホント。
(熊本県立美術館には、浜田知明の常設展示室が有。今もあると思います。)
2007年の3月発売のこの作品集、テーマの一つに「反戦への訴え」があるそうですが、思想抜きに、氏の作品の柔らかさ、ユーモア、リズムを味わいたい。
ちなみに、2001年の熊本県立美術館における個展での図録「版画と彫刻による人間の探求」が、今だに私の愛読書。
対談形式による、浜田知明による作品解説。
魅力的な作品と、飄々とした氏の人柄に憧れてしまう。
